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コラム
公開日:2018.02.20 更新日:2018.02.20

【構造別比較】マンションの耐震性・遮音性を左右する構造の基礎知識

マンションの構造について

マンション(建物)の構造にはどんな構造があるのでしょうか?建物の構造として代表的なものは下記のようになります。 それぞれの構造で強度、メリット・デメリットがあります。マンションを建築する際の基本的な構造は3つです。その他様々な構造・工法がありますが、基本構造はこちらです。

  • 鉄骨【S構造】「Steel」スチール鉄骨のSとなります。
  • 鉄筋【RC構造】鉄筋コンクリート
  • 鉄筋鉄骨【SRC】鉄骨鉄筋コンクリート

S構造

スチール鉄骨から「S」をとった「鉄骨構造」という意味となり、柱と梁を「鉄骨」で作っている建物となる。

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鉄骨はその断面の形からH型鋼、I鋼型と呼ばれています。特徴としては建物自体が軽くなる為、ホールや体育館などの大空間を建築する際に利用されています。また材料の軽さから作業時間の短縮にもなっています。

RC構造

鉄筋とコンクリートによって柱・梁・スラブ・壁を造り、すべてを一体化させた構造となる。鉄筋コンクリートの引っ張る力や圧力に強い特性により揺れに対して強い構造である。また接合部は剛であるので、建築学上は「ラーメン構造」となる。ただ鉄筋コンクリート構造は自重が大きいため高層建築等には向いていないとされる。

SRC構造

鉄筋コンクリートのなかに鉄骨を内蔵させた建築構造。小さい断面で、強い骨組を作れ、性質上粘り強さもあるため、高層建築に向いている構造となる。

※HRC構造(Hard Reinforced Concrete)高強度コンクリートのこと。 設計基準強度が大きいため、超高層RC、SRC造建築物が可能である。また、高強度化により柱、梁部材の断面を低減しスパンを長く取ることができるため、コストダウンや空間自由度が増大する一方、工期を短縮できるメリットがある。

その他の建築構造・工法について

マンションの構造・工法には他にもマンションならではの課題を解決する為に生まれた構造が様々あります。

ラーメン構造と壁式構造

ラーメン構造の「ラーメン」は残念ながら食べ物のラーメンではありません。なので当然ですが醤油も味噌もありません。このラーメンは、ドイツ語の「Rahmen=枠、額縁」という意味から来ているようです。簡単に言えば建物を壁全体ではなく、枠で支えるという事です。これによってスペースの柔軟な活用が出来、リフォームをする時などの自由度もかなり上がります。ただ、枠で支えるという事は箱で支える壁式構造より揺れに弱いというデメリットもあります。

アウトフレーム工法

アウトフレーム工法とはその名の通り、これまで建物内側にあった支える部分を外側に設ける事で、室内のデッドスペースを減らし、居住空間を広くとれるようになります。またアウトフレーム逆梁工法は、従来は下の階の天井部分に出ていた梁部分を床下に設け、その部分を二重床にし配管スペースとして使う事で、室内のスペースを広く使える上に上下階の遮音性も高める事が出来る工法です。 また窓枠の上部へ設ける事でサッシの高さをより設ける事が出来、レイアウトや空間演出がしやすくなっている工法である。

その他の構造としては木造構造があるが、伝統的な技法を元に戦後の技術革新から生まれた様々な工法がある。

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2重床と2重天井

上の逆梁工法に付随して、床や天井を直に張らず2重にする事でメンテナンスのし易さ(修繕やリフォーム時の水回りや電気配線の動かし易さ)や遮音性能の向上に繋がります。