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コラム
公開日:2025.07.28 更新日:2025.08.01

フローリング保証とフロアコーティング、どちらを選ぶべき?

そもそも「フローリング保証」とは?

保証対象外:生活キズやペットの傷は含まれない図解

新築住宅やリフォーム時に、「フローリングには保証がついています」と説明されることがあります。 一見すると安心できそうなこの「保証」ですが、内容をよく理解しないまま過信してしまうと、後悔につながるケースも少なくありません。

ここではまず、フローリング保証の概要や対象範囲、注意点をわかりやすく解説します。

住宅メーカーの保証とは?よくある10年保証の内容

住宅メーカーや建材メーカーが提供する「フローリング保証」は、一般的に5〜10年間の期間で設定されていることが多いです。 この保証の対象になるのは、主に製品の初期不良や製造上の欠陥。たとえば以下のような不具合が該当します。

  • 張りたてのフローリングに明らかな反りや膨らみがある
  • 接着が甘く、浮きやはがれが発生している
  • コーティング済みの表面が短期間で著しく剥がれている

こういったケースでは、無償修理や交換の対象となることがあります。

保証の対象範囲と、意外と知られていない“対象外”

多くの方が誤解しやすいのが、保証の「対象外」の範囲です。

実は、日常生活の中で発生する傷や摩耗、水濡れやペットによる損傷などは、ほとんどの保証で対象外となっています。

たとえば…

  • 家具を引きずってできた傷
  • ペットの爪でついた細かいキズ
  • おもちゃや掃除機の衝撃でできたへこみ
  • 結露や飲みこぼしによる床材の変色や膨張

これらは「使用中に発生した損耗」と見なされるため、保証ではカバーされないのが一般的です。

💡ポイント

保証は“製品の責任範囲”であり、“生活傷や汚れ”のような使用による劣化は自費修理になることがほとんどです。



「フロアコーティング」とは?床を守るもう一つの選択肢


UVフロアコーティング施工後

フローリングを美しく保ちたい
そう考える方の間で、近年注目されているのが「フロアコーティング」です。 住宅メーカーの保証ではカバーしきれない「生活キズ」や「水濡れ」などから床を守るための手段として、採用するご家庭が増えています。

ここでは、フロアコーティングの基本から、種類・特徴・保証内容までをわかりやすく解説します。

表面を守るコーティング。見た目や耐久性の向上も

フロアコーティングとは、床の表面に透明な保護膜(コート層)を形成する施工のことです。 この保護膜がフローリングを包み込むことで、以下のような効果が得られます。

  • キズがつきにくくなる(爪・椅子・おもちゃ・掃除機など)
  • 水やアルコールが染み込みにくくなる(飲みこぼし・ペットの粗相)
  • 紫外線による日焼け・変色を防ぐ
  • 汚れが落としやすくなる
  • 見た目が美しく、ツヤ感が長持ちする

また、コーティングの種類によっては施工後すぐに乾くものもあり、当日中に歩行可能なケースもあります。

📝ポイント 「毎日の生活でつくキズを未然に防ぐ」という点が、保証との大きな違いです。

コーティングの種類と特徴(UV、ガラス、シリコンなど)

フロアコーティングにはいくつか種類があり、それぞれに特徴があります。

UVコーティング特徴
光沢があり高級感◎。瞬時に硬化し即日歩行可
ガラス系特徴
落ち着いたツヤ。自然な見た目で耐久性も高い
シリコン系特徴
水や油に強く滑り止め効果もあり、コスパも◎
ウレタン系特徴
比較的安価で柔らかい被膜。短期耐久向け

各ご家庭のニーズや好みに応じて選ぶことができます。

業者によって違う?保証年数や施工品質

フロアコーティングには「施工業者の質」が大きく影響します。 特に以下の点は業者によって差が出やすいポイントです。

  • 使用する薬剤の品質(安全性・認証取得の有無)
  • 職人の技術力や実績(仕上がりの美しさに直結)
  • 保証期間(5年〜最長30年まで幅あり)
  • アフターサポートの充実度(補修対応の有無など)

中には、「30年保証+2回まで無料補修」などを行っている業者もあり、安心して長く使いたい方にはおすすめです。

保証とコーティングの違いを比較


保証とコーティングの違いを示した図表(目的・対象範囲など)

ここまでで、「フローリング保証」と「フロアコーティング」が、それぞれまったく異なる目的と機能を持っていることが見えてきたと思います。

この章では、両者の違いを具体的に比較しながら、「何を守ってくれるのか?」「どう使い分けるべきか?」を整理していきます。

目的の違い:「保険」vs「予防」

まず、最も大きな違いは目的です。

  • フローリング保証は、「製品に問題があったときに補償する“保険”」のようなもの。
     → すでに起きてしまった不具合への対応が中心です。

  • フロアコーティングは、「日常的な劣化を未然に防ぐ“予防策”」。
     → 生活の中で起こる傷・汚れ・劣化に“起きる前”から備えます。

例えるなら、

  • 保証:病気やケガに備える「医療保険」

  • コーティング:毎日の「健康管理や食生活」
    といったイメージです。

保証年数・対象範囲・メンテナンス性の違い

目的フローリング保証(メーカー)
- 製品の不具合時に補償を受けられる
- 例:反り、接着不良などの初期トラブル
フロアコーティング(専門業者)
- 傷・汚れ・摩耗を未然に防ぐための対策
- 美観や機能性を長くキープ
対象範囲フローリング保証
- 限定的(初期不良・製造ミス)
- 日常生活による傷や劣化は対象外
フロアコーティング
- 傷・汚れ・摩耗を未然に防ぐための対策
- 美観や機能性を長くキープ
保証年数フローリング保証
2〜10年が主流(やや短め)
フロアコーティング
- 最長30年の長期保証あり
- 一部業者では「無料補修2回」などの手厚いプランも
美観維持フローリング保証
- 美観の維持は対象外
- 傷やツヤ落ちは自己対応
フロアコーティング
- ツヤ・色味を長期間キープ
- 「入居当初の美しさが続く」のが魅力
メンテナンスフローリング保証
- 定期的なワックスがけなどが必要
- メンテナンスに手間と時間がかかる
フロアコーティング
- 基本は水拭き&中性洗剤のみでOK
- 手間なく清潔を保てる
ペット対応フローリング保証
- ペットの傷・滑りなどは対象外
- 自己対策が必要
フロアコーティング
- ペット対応◎(滑り止め仕様あり)
- わんちゃん・ねこちゃんにもやさしい

💡ポイント:

保証は“最低限の補償”。コーティングは“日常を快適に保つ投資”といえます。

まとめ表で一目瞭然!

まとめ表、保証・フロアコーティングの比較表

どう選べばいい?あなたに合った選び方ガイド


保証とコーティングで迷う女性のイメージイラスト

「保証」と「コーティング」、それぞれの違いはわかったけれど、 実際にどちらを選べばいいのか?と悩まれる方も多いと思います。

この章では、ライフスタイルや価値観に合わせた“選び方のヒント”をお届けします。

こんな人には「保証だけ」でもOK

以下のような方は、まずは住宅メーカーや建材メーカーが提供する「保証のみ」でも十分かもしれません。

保証だけで満足できるタイプ

  • 生活傷はあまり気にならない
     ┗ 傷も“味”と捉える方、家具や生活動線に気を配れる方

  • メンテナンスに手をかけられる余裕がある
     ┗ 定期的なワックスがけや掃除が苦でない

  • 床の保護よりもコスト重視
     ┗ 施工費用を抑えたい、初期費用を最小限にしたい

  • ペットや小さな子どもがいないご家庭
     ┗ 床が傷つくリスクが少ない

保証の範囲を理解しつつ、割り切って使える方であれば、「保証+定期的なワックス」で対応する選択肢もアリです。

こんな人には「コーティング」がオススメ

一方で、以下のような方にはフロアコーティングをおすすめします。

コーティングを選ぶべきタイプ

  • ペットや小さなお子様がいるご家庭
     ┗ 爪傷・おもちゃ・粗相などの対策が必要

  • 長期的にフローリングの美観を保ちたい
     ┗ ツヤ感・色味・清潔感を保ちたい

  • 将来的なメンテナンス費を抑えたい
     ┗ ワックス不要、掃除が簡単なので時短・節約に

  • 家全体の資産価値や満足度を高めたい
     ┗ 床がキレイだと、住まい全体の印象も向上する

併用ってできるの?注意点と相性の良い組み合わせ

「保証も受けたいけど、コーティングもしたい」 そんな方も少なくありません。

実は、保証とコーティングは併用可能なケースもありますが、注意点があります。

併用時の注意点

  • メーカー保証が“コーティング施工を理由に無効”になる場合がある
     ┗ 特に無垢材や特殊加工フローリングは注意

  • 事前に住宅メーカーへ確認を!
     ┗「このコーティング材なら保証対象外になりませんか?」と相談がベスト

一部の施工会社では、「保証を失わないための素材選び」や「書面での確認サポート」も対応してくれる場合があるので、安心です。

💡ポイント

保証を優先しつつ、コーティングの安心感を得たい場合は、「保証に影響しないコーティング」を選ぶのがコツです。

実際の声から学ぶ!選んだ人たちのリアルな理由

小さな子どもがいる30代女性が、床のコーティング施工に満足している様子を伝えるレビュー風の吹き出し画像

「保証」と「コーティング」
それぞれを選んだ方々には、明確な理由や背景があります。 ここでは、実際のお客様の声をもとに、選択の決め手やその後の感想をご紹介します。 ご自身の判断材料として、ぜひ参考にしてみてください。

※以下は実際の体験談や施工業者からの聞き取りを元に再構成した事例です。

Aさん(30代/新築戸建て)

「保証だけに頼って後悔。生活キズは自己責任だった…」

新築で家を建てたときに、「10年保証がありますよ」と言われて安心していました。
でも、実際に住み始めてからは、椅子を引いたときの傷、子どものおもちゃの衝撃、
ペットの爪あと…フローリングが見るたびに傷だらけになっていって。
保証書を確認したら「生活上の摩耗・傷は対象外」…正直ショックでした。
最初にコーティングしておけばよかったなと、今では少し後悔しています。

Bさん(40代/小さなお子様と犬を飼育)

「コーティングで床も気持ちも守られてます!」

子どもが小さくて、しかも犬もいるので、床へのダメージは覚悟していました。
そこで紹介されたUVフロアコーティングを、入居前に施工。
おもちゃや食べこぼし、ペットの爪など…以前の家と比べて圧倒的に気にならなくなりました!
掃除もしやすく、いつも床がピカピカなので、気持ち的にもストレスがありません。
30年保証つきだったので安心感もありました。結果的にコスパ良かったと思っています。

💡補足:このように「事前相談で保証との両立可否を確認する」ことが、失敗しない選び方のポイントです。

まとめ:あなたの暮らし方に合った“床の守り方”を


美しいフローリングのある明るいリビング空間

ここまで、「フローリング保証」と「フロアコーティング」の違い、それぞれのメリット・デメリット、そして実際の選択事例までを見てきました。

結論として――
どちらが“正解”というよりも、「あなたの暮らし方に合った選択こそがベスト」です。

保証=製品の責任、コーティング=日々の安心

改めて、両者の役割を整理しておきましょう。

フローリング保証(メーカー保証)概念
製品に欠陥があった場合の対応
主な目的
製造上の不具合や初期不良に対する「補償」
備考
基本的に“初期不良”への補償に限定され、生活キズや摩耗などは対象外
フロアコーティング(保護施工)概念
傷・汚れなど日常ダメージの予防対策
主な目的
生活の中で起こるダメージを未然に防ぎ、床を美しく保つ
備考
 暮らしのストレスを軽減でき、ペットや子どもがいるご家庭にも最適

迷ったら、“床にかけたい想い”で選ぼう

「高価な買い物だから長く美しく使いたい」
「ペットや子どもがいるから傷つきやすい」
「日々の掃除をラクにしたい」
「見た目の美しさもこだわりたい」

そんな想いがあるなら、コーティングという選択肢はとても価値のある投資です。

逆に、
「こまめに掃除できるし、多少の傷は気にしない」
「とにかくコストを抑えたい」
という方は、まず保証の範囲を把握したうえで必要に応じて対応していく、という判断でも良いと思います。

検討中の方は、業者に“併用可否”を確認しよう

もし迷っている方は、「保証とコーティングは併用できるか?」を施工前に必ず確認してください。

  • 住宅メーカーに「コーティングしても保証は有効ですか?」と聞く
  • コーティング業者に「この素材でも保証無効にならない施工ができますか?」と聞く

この一手間で、後悔を大きく減らすことができます。

最後に

フローリングは、住まいの中で最も「日常的に使い続ける場所」です。 だからこそ、“あとで後悔しない選択”をすることがとても大切です。

あなたのご家庭にとって最適な床の守り方を、じっくり選んでみてください。 そしてその先には、笑顔が続く暮らしが待っています。